天保異聞妖奇士 #18

アビ編締め。
鳥居の襲撃は、小笠原の策略で失敗。鳥居自身は、山崎屋のガサ入れを指揮している。山崎屋にいたユキアツ達も裏口からこそこそ逃亡。鳥居の部下に見つかるが、松江ソテに見逃してもらう。その松江ソテに、山崎屋にいた妖夷を、"妖夷と人間の子" だと見破られる。嫌な方向に話が流れてきたなあ(;´Д`) 河童もどきは松江ソテと妖夷の子供だったのか・・・そして、この気持ち悪い妖夷は、ニナイと於偶の子供らしい、アビもショック。於偶、人に似せて誰かが作り出したもの、ということでニナイが作ったものらしい。里の者に襲撃された時、ニナイが使ったのは妖夷の力、その時に生まれたようだ。
妖夷の肉中毒の山崎屋配下のもの達がニナイの子を奪おうと襲撃して来る。それを撃退しながら、元々はこういうものたちを守りたかったのじゃないかと複雑な小笠原だ。
山の民になりたかったと言う男に、山も地獄だと告げるアビ。いつでも居場所、食べるものの心配で終始すると。そして、山の民は国津神の末裔ではなく、征夷大将軍に率いられた討伐隊によって散り散りになった蝦夷の末裔と語る。
神に選ばれたいと妄執の山崎屋だけど、結局この人はなんだったか良く分からんな(;´Д`)
"そう思いたいだけだ。自分だけが選ばれたものだと"
というのがメッセージなんだろうけど対象がボヤ〜ンとしてしまっている。
ニナイは、逃げ続けているだけの生活が嫌になり、どこか別の場所に行きたがったようだ。どこかに連れ去って欲しい、全てを壊してしまえ、という思いが妖夷を呼んだようだ。余り踏み込まなかったが、アビと結ばれたいという禁じられた思いが、根底にはあったのかもしれない。この世で適わぬならば〜というやつだが、絶対数の少ない民族だと近親婚も已む無しの場合も結構あるからなあその辺は実際はどうなのかはわからない、妄想。
異界に飲み込まれたアビに、異界で暮らすためには妖夷と結ばれなければならなかったと話すニナイ。子供を現世に放ったのは、愚かな人間に対する復讐。漢神を石に封じ込めて山崎屋に託していたが、それを持ってユキアツが異界に乗り込んでくる。
引き出した漢神は「異」。両手を高く掲げた鬼の姿。この世で懸命に生きる者を惑わす、それが鬼。
ラストはアビから漢神を引き出し、炎を纏いながらアビがファイアーランスを食らわせて討滅。ニナイのことにけりがついてもアビは山に帰ることを選ばなかった。どこまでも漂い続ける真の山の民アビ。その言葉をアビがどう受け取ったのかは謎だ。