天保異聞妖奇士 #12

す・・・すげー(　ﾟДﾟ)
仮面男集団の目的は、家康を祭ることで何とか押さえつけている妖夷を活性化させること。漢神ってユキアツの専売特許って訳じゃないんだな。しかも、漢神同士を組み合わせて別の漢神を産み出せるのか、すげえな。夕日と狢から獏、駁の方は何をどう組み合わせたのか解説がなかったのでさっぱり判らなかったｗｗｗ頼むよ実況の小笠原さん。
空に浮かんだどでかい獏と無数の妖夷、龍と合体して戦うユキアツ、スケールのでかいド迫力の戦闘ですな。視覚的に非常に楽しめる演出でした。なんというかブレスオブファイアというか、非常にゲームライクな感じがして嫌いじゃないですよこういうの。
化け物になっても構わないと言うユキアツ、そりゃそうだ、雲七だけそんな存在にしといて平気じゃ困るよ。けど、要所でこういうのもキッチリ入れてって欲しいなやはり。徐々に消化していくしか納得の方法がないもの。
最後は蘭学仕込みの砲撃で急所(?)を撃ち抜いたところを駁が引き裂いて討滅。
そして、男と男の悲しい決着。幕臣であり続けるためには、身の証のために加納を切らなければならない小笠原。本庄を招きいれ、師が捕縛される結果を招いたことの責任を取るため、どうしても本庄を付け狙わなければならない加納。結局、獏との戦闘の最中、部下を見捨てない小笠原の姿に、感じるところのあった加納が、討たれる覚悟を決めていたということか。演出もものっそい決まっていた。劇画調というかなんというか、決闘の緊張感、静から動への切り替わり、一瞬の剣戟、全てが伝わって来た。
ラストは男の友情と言うか、ユキアツの優しさというか、ストレートにウホッなラブシーンというか、同病相哀れむというか、なんていうかそんな感じ。それで妙にしんみりとせつないんだこれが。いかんね本当に。
小笠原のキャラクターは実によく掘り下げられた。やはりこの時代に生きた人間の生き難さ、みたいなものを、それぞれの立場で、別の視点から描くような、そういう作品なんだなあと改めて感じた。
"所詮同じ地べたを這いずるゴミ虫の癖に、異界だの異国だのわかった風なこと言ってんじゃねえよ" な本庄の偉く屈折したところも良く出ていたしな。
惜しむらくは、宰蔵とアトルが何しに来たのか良く分からなかったところか。あ、いや雪輪つれてきたからそれだけで十分勤めは果たしてるのか。宰蔵は顔芸で賑やかす完全なギャグキャラ扱いだったし、アトルは空気だった。まあ、むくつけき野郎どもの、糞に塗れた人生をぶつけ合うような修羅場に女子供の出る幕はないってことかね。
来週はその分アトルが魅せてくれる話のようだ。いやこれも楽しみなアニメになってしまいましたな。取っ付きでは全然ありえないと思ってましたがわからないもんです。毒食わば皿までってなもんですはい。
※急所じゃなくてもとになった殺生石の欠片っぽい。