Kanon #20

あゆの幻想空間にもついにひびが、という話。
冒頭の祐一の、あゆルート宣言はなんつうかこれまでの展開を踏まえた上でそこに至る、という流れが全く見えなくて、前回のキスで急に流れ変更みたいに感じてしまうのがイヤンだなあ。散々っぱら色んな女の子と不思議だったり切なかったりする話を体験しつつ、合間合間にからかって遊んでた子に急に転んだみたいな、そんな印象だよホント。そーじゃねーってのは知ってるけどもさ。
で、初々しくあゆとラブラブしてるのは早速名雪にバレバレ。何も言わないし、普通にしてるんだけど明らかに何かが急速に膨れ上がってる名雪の描写が怖い、上手い。
秋子さんが七年前に木が切られた訳を話さないのは、祐一を気遣っているのと、もちろん話の都合があるからだけど、もどかしいよな。
お風呂のあゆ、制服姿のあゆだったり、"オレ、月宮あゆ" って言った後のプルプル具合とか、絶妙なかわいらしさの演出が光った後は、見てて痛々しい超展開。切り株しか残っていない木、無い学校、空っぽの鞄、地面を素手で掘り返すあゆ。普通に、壊れちゃった!としか良い様のない描写が続く。幻想空間が打ち破られ、去っていくあゆ。勿論これでおしまいな訳はないが、訳も分からないながら、どこかの選択肢を間違えたか俺?的な敗北感と喪失感を感じつつ次回へ。
名雪のエピソードを挟み、解決間際で、他にも助けなきゃいけない子がいるでしょ?とか名雪が身を引きつつ祐一を励ましてあゆエンドてな流れかね。