天保異聞妖奇士 #9

宰蔵大暴走の巻。
狐達、江戸中の稲荷神社に人が願ったものが狐の形を取ったもの。狐の親玉豊川稲荷は、仮面の妖夷(ムジナ?)とは直接関係なく、近くに現れて迷惑していたので宰蔵の舞を利用して厄介払いさせようとしたのが今回の事件の発端。
宰蔵に取り付いたのは、宰蔵が罪から逃げるために自らを偽り続けているからか。どうやら放火して父親を殺したようだが、どうも男色家だった臭い父親に、"可愛がられていた"のがなんかもう一段違う意味を持っていそうでいやんな感じだ。男装させていた辺りがきな臭いし、新三郎が諸にウホッな感じだしな。
宰蔵を斬ってしまえという小笠原に幕臣風情がと突っかかるユキアツだが、完全にルサンチマンだよねえこれは。まあ奇士が後ろ暗い人間の集まりっていう辺りがこの話の売りなんかね。あんまり都合よく救われていくと白けると思うけどさてさて。
今回は宰蔵がクルクルと舞いながら芝居街の移転先を目指している間に、鳥居一派が動き出していたり、ユキアツが小笠原と対立しつつ宰蔵の行き先を探ったりしているだけで終了。
うーん、ま、次回に期待。