灼眼のシャナII #8,#9

短編からマージョリーメインのエピソード抜粋。
自らの復讐のために力を振るうのではなく、人を助けたいと願った哀しいフレイムヘイズユーリイ・フヴォイカの話。最後に突っ込んできたユーリイに構うことなく炎弾を撃ったマージョリーの非情さを表したエピソードと見るか、自らの目的のために非情になる覚悟がない人間がそっちの世界に足を踏み入れるとどうなるかを示したと見るか。でも、最後にマージョリーがユーリィの遺品を前に静かに酒を飲む場面は好きなんだなあ。戦場では非情になるけど、心までそうとは限らないと言うかさ、ちょっとセンチだけどそんな余韻が良い。
短編だと虺蜴の帥ウァラクの背景とか、ユーリイの特攻に至るまでの心情とかが細やかに描写されているので未読の方はお奨めかな。アニメ版も結構丁寧に描いてたと思うけど、全てを詰め込むのは無理だから補完が必要。