夏期限定トロピカルパフェ事件

夏期限定トロピカルパフェ事件 (創元推理文庫)

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常悟朗の馬鹿馬鹿甲斐性なし。これ続き出るよねえ？埋め込み短編"シャルロットだけはぼくのもの"は"日常の謎"でかつ倒叙というわくわくするような一遍で、途中で止めて、古畑任三郎よろしく(コロンボでもいいけど)小山内さんが読者に挑戦状とかやってくれたら尚良かったけど、兎に角良い出来だった。途中までかなり甘甘な青春物語風、そして最後はその特異なキャラクタ性が光る予想もつかないオチで締めだった。ここで終わられるとほろ苦さマックスで、それはそれでいいかもしれないけど、やっぱ秋と冬もあって欲しいところ。
次は積んであった西澤保彦のチョーモンインシリーズを読み始めてしまったが、どちらかというと湿っぽい奴が読みたくなってきたな。辻村深月の新し目の二作辺りに手を出そうかと思案中。