天保異聞妖奇士 #20

土方編決着。
実家に戻るユキアツだが、母親は彼のことを幼名の爽也ではなくユキアツ殿と呼んだ。ユキアツのことを覚えておらず、認知症がキテルようだ。養子が出て行ったので戻ってこないかと言われて揺れるユキアツ。
一方土方は、"武士とは名前と刀を貰えばそれで良いのか"と狂斎に問われる。追いついて来た元閥、アビと戦闘。意趣返しで、集団でやって来た武士達を前に妖夷化した剣を捨て、ユキアツという名も剣も要らない、武士になる、と土方歳三の名乗りを上げる姿は良かったかもしんない。妖夷が見せた壮絶な死に様を気に入った様でこれで彼の生き様に嵌めた感じかな。
ユキアツの脇差は巨大な妖夷になって土中を、家宝をすて家を滅ぼそうとするもの、養子ユキアツの元に向かう。母親は、ユキアツの事を忘れていなかった!というシーンはものっそい良いシーンのはずなんだけど・・・今一だった。ユキアツは、結局家を出て暮らした25年に背負ったものということで、母親の前で妖夷化し金士を退治に向かう。母親が与えた爽也と言う幼名から爽(邪気をはらう)という漢神を引き出し怯んだ金士の漢神を引きずり出して討滅。
竜導ユキアツという名前と刀を取ったら自分には何が残るのか、と家を飛び出した養子前原光孝も、侍ならば家を守る事が仕事、と自分の境遇を受け容れて万事解決。
なんか、三話予定の話を無理に詰め込んだ感じがバリバリするな。養子君に関しても、土方に関しても全然消化不良じゃん、それほど悪い印象も無いけど別に土方出なくても良かった気がするしな・・・
鳥居とのことにしても次回登場予定の怪しい仮面の人に関しても、広げた風呂敷を大急ぎで畳まなくちゃならなくて四苦八苦してるような嫌んな印象が先にたっちゃうなあ。邪推なんだけどさ。