シゴフミ #2

エロモデルですかそうですか。確かに撮影用の器材とか置いた部屋だったってのはそうだった。でも、男なら沢山てな台詞にもある様に、モデルだけだったか、というとその辺は暈した様な感じだね。まあ金のため父親に強要されてあのビル内でエロいことをし、夢ばかり見てる能天気な翔太に、半ば憧れ半ば憎み、父親を殺したことを知られたと思って刺した、ということで概ね想像通りの筋だったなあ。結構、最後に翔太を刺した展開がサプライズだった、という感想を見かけたんだけど、個人的にはホワイダニットとしてはテンプレ的なという感じでスンナリ、ってかそんな思考回路が嫌だけどさ、ミステリ読みなんてそんなもん。
で、素材はそれとして、料理の仕方は流石に色々あるなあという感じだった。翔太の手紙がそれ程明日奈の心を打つ内容だったとは思えないけど、北へ逃亡することを止め、ロケットを飛ばそうとした明日奈は何か良かった。殺されても憎まなかった翔太に罪の意識を感じたのか、想いが通じたのか、まあ色んな解釈の余地がありそうなところも良い。警官が明日奈を撃ってしまうというのは、明日奈が死んで妹にシゴフミが届く、という結末にして綺麗にまとめたいだけと言う感じがして今一感はあった。まあ明日奈は自分を消す、と言うことの中に死ぬことも含めてた感じだから、どんな形にせよ妹にシゴフミが届く結末だったんだろうとは思うけどね。想いが純粋なら犯罪を犯してもいいか、死ねば何でも許されるか、と言う辺りが引っかかる部分ではある。まだ地獄少女の方が、人を呪わば穴二つ(まああれもお題目だけみたいなとこあるけど)でバランスは取れてる気はしてしまうなあ。